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犬の食事・人の食事

愛犬家にとって犬は家族と同然です。
そのため、食事の時間をワンちゃんと一緒に過ごしている人も少なくありません。
自分が食事をしている時にワンちゃんからおねだりをされると、ついつい食べている物を与えたくなりますし、人間だけが豪華な食事をしている中で、ワンちゃんが毎日同じドッグフードを食べている姿を見て、なんだか可哀想に感じる人もいるかもしれません。

しかし、だからと言って人間が食べている食べ物をそのまま犬に与えるのことはとても危険です。
人間と犬とでは必要となる栄養素に違いがあります。
人間と同じ食事を与えることで栄養のバランスを崩して病気になる恐れがあるのです。

例えば、人間は体内でビタミンCを合成することが出来ないため、必要な分を食事から摂取する必要がありますが、犬は体内で合成することが可能であるため、人間のように摂取をする必要はありません。
また、人間は汗によって塩分を体外に排出することが出来ますが、犬は汗をかかないため、人間のように塩分の多い食事を摂ると、高血圧や心臓病などの病気にかかる可能性がありますし、脂質や糖質の多い食事は肥満の原因にもなります。
近年、人間と同じように生活習慣病にかかる犬が増えていますが、それは、飼い主が過保護になり、人間と同じような食事を与えていることが原因の一つになっているのです。

また、食べ物の素材自体が犬にとって危険である場合もあります。
有名なのは、玉ねぎです。
玉ねぎには赤血球に対しての毒素が含まれており、犬が食べると急激な貧血を起こして、最悪、死に至る場合もあります。
この毒素は加熱をしても消すことが出来ないため、調理をしてあるからと言って、ハンバーグなどの玉ねぎを含む食事は与えてはいけません。

その他には、卵白や牛乳も体調を崩す原因となりますし、ワンちゃんが好んで食べる鳥のささみや赤身は、体内のリンやカルシウムのバランスを崩す可能性があるため、与え過ぎないように注意をする必要があります。
ワンちゃんは家族同然ですが、人間ではありません。
人間にとって美味しい食べ物が犬の体に良い食べ物とは限らないことを理解しましょう。
また、ドッグフードメーカーの違いについても知っておきましょう。

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